きむら整骨院

側弯症ってなに？

側弯症（そくわんしょう）とは、背骨が左右に弯曲し背骨自体のねじれを伴う症状のことです。

成長とともに発症して進行する、原因不明の症状。

発症する時期によって乳児期側弯症、学童期側弯症、思春期側弯症の3つに分類されます。

その中でも、思春期側弯症（ししゅんきそくわんしょう）が最も多く、また女子に多く発症しやすいことが特徴です。

側弯症はそのままにしておくとどうなるの？

一般的には成長の終了とともに変形は止まります。

ただし、弯曲の程度が大きい場合は成長が止まっても徐々に変形が進んでしまいます。

その場合、放置してしまうと外見からも姿勢のゆがみが分かるようになったり、曲がった背骨が内臓を圧迫して、心臓や呼吸器、消化器の機能低下を招く恐れがあります。

側弯症はどうやって治すの？

側弯症の治療法は、弯曲の重症度によって異なります。

ごく軽度の弯曲を持つ子供は、通常、全く治療を必要としません。

背骨の弯曲が中等度または重度の場合は、装具や手術が必要になります。

このように重症度によって治療法が異なるので、成長とともに弯曲が悪化していないかどうか、定期的なチェックをおすすめします。

側弯症の方がやってはいけない姿勢とは？

側弯症の方がやってはいけない姿勢がいくつかあるので、ご紹介させていただきます。

・横向きに寝転がって、テレビを観る。
・机やテーブルに頬杖（ほおづえ）をついたり、突っ伏す。
・横向きやうつ伏せに寝転がって、本や雑誌を読む。
・うつ伏せで寝る。
（側弯があると背中に凹凸ができるので、仰向けで寝るのが苦手になります。これは、うつ伏せの方が平で体が安定するためです。）

側弯症を併発しないためにもこのような姿勢には気を付けましょう。

側弯症の方がやってはいけないスポーツとは？

結論からお伝えすると、「重いものを持つ」「飛び跳ねる」「一方向に力がかかる」ようなスポーツはリスクが高くなります。

【重いものを持つ】

具体的には、ウェイトリフティングやバーベルを用いたスクワット、ダンベルを使った過度な筋肉トレーニングなどは避けるべきです。小児期には骨の成長が成熟していないため、これらの動作によって骨の成長に支障をきたす可能性があります。

【飛び跳ねる】

飛び跳ねるスポーツも背骨に上下方向の衝撃を与えてしまうため、側弯症を持っている子供の弯曲を増悪させる可能性があります。具体的には、バスケットボール、バレーボール、走高跳や走り幅跳びなどの陸上競技が挙げられます。

【一方向に力がかかる】

それぞれのスポーツが持つ偏った動作によっても、脊椎に一方向の負担がかかってしまい左右差が生まれ、弯曲を増悪させる可能性があります。具体的には、野球やテニス、ゴルフなどのスポーツが挙げられます。それ以外に、無理のある態勢を維持するクラシックバレエなどのスポーツも発症に関与している可能性があると報告されています。